[野点
と
なもちゃん]
野点。
「やてん」じゃないよ「のだて」だよ。
外でお茶を飲むこと。より正確には、外でお茶を立てること。
お道具がお高いのよ〜
抹茶は割と好きだが、茶道とは全く縁もゆかりもない、茶道の「さ」の字も知らない無教養ななもちゃんだが、コーヒーよりは絶対にお茶派だ。
先日の山行で、山における贅沢とは何か、と考えてしまった。
なくてもどうにかなるようなものを、わざわざこんな場所で?と思うような場所に持ち込む、というのは、贅沢指数がかなり高い(ような気がする)。
例えば、テフロン加工の大きなフライパンや、蓋付きの鉄板やらがその仲間に分類される(ような気がする)。食品なら、生卵やお肉系、生野菜、焼きたてのシナモンロールなど。
そいつが山奥、あるいは山中、もしくは山頂で、ザックの中から出てくると、地上における場合より効果倍増なのだ。
これまでの山行では、お茶はティーパック、蓋付きプラスチックのマグマグ(子供用コップ)で飲んでいたなもちゃん。
お茶は、水が基本の山行にあっては、それだけでかなりの贅沢品。
何を隠そう、夕食と朝食でティーパックの2度出しをした後、昼間はペットボトルに投入して香りと味を楽しむという貧乏山行をしてきたのだ。
しか〜し、ちょっと贅沢に山で美味しいお茶が飲みたい…
…と思う人は多いらしく、某有名メーカーからアウトドア用の野点セットというのが発売されている、というところまでは私も知っていた。
調べてみると、お茶屋さんなど実にいろいろなメーカーから、様々な野点セットが売られている。
確かに容れ物の模様や器のデザインが素敵で、欲しくなってしまうのだが…
…いかんせんどれもこれも高いのだ。
たかだかお茶を飲むのに、1万円近くかけられるか〜。
しかも重たい器を持って山に登れるか〜。
…と、購入にちょっとブレーキがかかる。
落ち着いてまずはリサーチだ。
野点セットには何が入っているのか?
そもそも野点をするのには何が必要なのか?
好奇心から、生まれて初めて茶道の世界というものをちょっとだけ覗いてみた。
まず、漢字が読めずにつまづいたのだが(笑)、それでもなんとか分かったことは、
たいていの野点セットは、
1:全てのお道具を入れるための巾着なりカゴ(籠巾着)
2:お茶を飲むためのどんぶりのような器(茶碗)
3:耳かきの親玉ような茶さじ(茶杓・ちゃしゃく)
4:抹茶をかき混ぜるための泡立て器のようなもの(茶筅・ちゃせん)
5:抹茶を入れておくための缶(棗・ナツメ)
という構成になっている。
お道具、基本の「き」
それに加えて、季節の和菓子や、和菓子を乗せる紙、お盆、茶巾(滴をぬぐう)、茶筅を入れる筒などがオプションであったりなかったり。
野点の道具は外で使うもの(出先に携帯するもの)なので、茶室の中でのものより、小ぶりに出来ているらしい。
なるほど…。
確かに季節感を味わうという点では、季節に応じたいろいろな模様のお茶碗が欲しくなってしまうところだ。
春には桜、秋には紅葉。…うぅ、風流。
けれども、自然の中でお茶を飲むなら、季節感なんて景色や風景の中にいっぱいあるしなぁ。
道具も大事だが、何か工夫すりゃええんでないの?
たかだかお茶を飲むだけなんだしさ(それを言っちゃあ、おしまいよ)。
つうことで、お金をかけずに手持ちの道具で、マイ野点セットを仕立てることにする。
さてさて、その結果は…
1:お道具を入れるのは竹製のお弁当箱、それを季節の手拭でくるんで持ち運びする
2:器は木製の味噌汁茶碗(無地と紅葉柄)
3:茶杓は竹を削って作ることも考えたが、当面はティースプーンで代用
4:茶筅は何故か家にあった
5:むかし富士山5合目のお土産で購入したナツメ型空き缶
トータル0円で、マイ野点セットの完成である。
それっぽく見えてこない?
お茶碗はシンプルなものにして、和菓子や手拭で季節感を演出する(しなくてもいいけど)作戦。
お茶碗は木製なので、そこそこ軽く、しかも割れることがない。
落としても割れないのはメラミンだけじゃないぞ。
手拭は、お盆や茶巾や巾着の代わり。
さぁ、あとは抹茶を立てる練習だ〜。
YouTubeを見て勉強だ〜。
まずは抹茶を買って来なくては。
☆追記
茶杓は茶筅とセットで100円ショップで売っていることが判明(315円)。
昔は茶会の度にその都度作られたそうです。
手作りしちゃった方のブログなどもあります。
☆さらに追記
お抹茶も100円ショップで売ってました。すごいねー。
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